経理のコツ
寄付と贈与の違いは?
1.寄付と贈与の違いとは?
【寄付】
企業や個人が自らの意思に基づき公共的な慈善目的のために財産(金銭や品物)を無償で譲渡すること。
【贈与】
無償で財産を譲ること。
贈与する側と受ける側の意志が合致して成立する一種の契約。
寄付と贈与で異なるのは、財産を譲渡する対象と目的です。
個人へ無償で財産を譲渡する行為は、公共的な目的とは言えないので寄付とはなり得ません。
また、法人への無償譲渡であっても寄付となるのは受ける側の法人が公共的な目的の為に活動していることが条件となり、寄付に該当しない無償の財産譲渡は基本的に贈与となります。
2.会計処理の方法
寄付金の勘定科目で処理をするのは、事業に関係のない相手に対して財産の無償譲渡を行った場合。
無償の財産譲渡や寄付金名目であっても事業に関係のある相手であれば支出の内容で交際費や広告宣伝費で処理をします。
会計における経費という点ではすべてを寄付金や交際費として処理をしても問題はありません。
税務上においてどちらも損金算入額に上限があるので区別をしておけばわかりやすいでしょう。
処理方法などお困りのことがありましたらお気軽にこちら経理部までご相談ください。